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作成日:2007年7月9日_記事番号:T00001387
「ビーチサンダル」か「サンダル」か、AD関税回避で論争
財政部が中国製の靴に最高43.6%の反ダンピング関税適用したことに関連し、対象品目の「涼鞋(リアンシエ)」の定義をめぐる論争が熱を帯びている。7日付工商時報が伝えた。
中国語でサンダルを指す言葉には、「涼鞋」と「トゥオ鞋(トゥオはてへんに施の右側)」がある。後者はイメージ的にビーチサンダルまたは「突っ掛け」を指すが、明確な定義は難しい。このため、一部業者がひもなしのサンダルをトゥオ鞋名目で輸入し、反ダンピング関税を回避しているとの指摘が出ている。財政部が「ひも付きが涼鞋、ひもなしがトゥオ鞋」との定義を示したためだ。しかし、女性用のひもなしサンダルをトゥオ鞋と申告することには無理があるとの意見もある。
財政部と工業総会貿易委員会は涼鞋とトゥオ鞋の定義に会合を相次いで開いたが、結論は出ていない。
工業総会は、ひもなしサンダルは「涼鞋」であり、反ダンピング関税の対象になるとの立場で、財政部の解釈は抜け穴を生んでいると主張している。
工業総会関係者は「ひもなしサンダルを?鞋と呼ぶなら、ハリウッドの女性スターが履く宝石の装飾がついたひもなしヒールサンダルも突っ掛けと同じということになってしまう」と疑義を呈している。