日本を代表するファッションデザイナー、ヒロココシノのデザイナーズショップ台湾1号店が台北市の太平洋そごう復興館3階に7日オープンした。同ブランドの本格的な海外進出は台湾が初めてで、同日は最新ファッション9点を披露するフロアショーが行われ、来場者の目を楽しませた。
同ショップは25坪で、ジャケットやボトムス、小物類・アクセサリーなど常時150点程度がディスプレイされており、価格帯は7,000~2万6,000台湾元(約2万~7万3,000円)、現在はスペインの街並みをイメージしてデザインした2009年春夏物が並んでいる。
モデルのドレスは、スペインの著名建築家、ガウディの作品と日本の伝統美を融合させたデザインだ(7日=YSN)
ショップを運営する台湾イトキンは、これまで域内で7ブランドを展開してきたが、ミドルアップクラス向け本格的プレタポルテ(高級既製服)ゾーンの出店は今回が初めてだ。多田良二同社総経理は、「デザイナー、ヒロココシノを台湾マーケットにご紹介するのが初年度の最大の目標だ。不景気だからこそ、よりよいものを手に入れたいというお客さまも多い」と意気込みを語った。今後もシーズンごとにフロアショーなどのイベントを実施して、消費者にアピールしていく。
ヒロココシノのデザイナーショップは、台湾を皮切りに、来年は上海、北京など中国主要都市への進出を予定するなど、アジアへの展開を拡大する計画だ。