中国アムウェイ(Amway)の報奨旅行で台湾を訪れる同社ディストリビューター(直販員)のうち、第一陣の1,600人が16日午前、米ロイヤル・カリビアン・インターナショナルの豪華客船で基隆港に到着した。17日付中国時報などが伝えた。
3日間の台湾旅行の初日となった同日は、台北市内で故宮博物院、国父紀念館を参観、信義区の新光三越と台北101を巡った後、台中市へ向かうという駆け足のスケジュールだったが、行く先々で惜しげなく買物する姿は中国人観光客の消費力を印象付けた。
アムウェイの観光客は、故宮博物院では「翡玉白菜(ヒスイの白菜)」や「肉形石(豚の角煮そっくりのメノウ)」のグッズを争うように購入し、売り上げは2時間で120万台湾元(約344万円)に上った。午後に40台の観光バスで訪れた新光三越信義天地では、店側が記念品を用意して歓迎、3C(コンピュータ、通信、家電)製品やブランド品、宝飾品など比較的高価な商品が人気だったようだ。
台北市衡陽路のレストラン「極品軒」で昼食を取る中国人観光客に対し、台湾女性が「中国とは別々の国だ」と叫ぶ「台湾らしい」一幕もあった(16日=中央社)
台湾アムウェイの劉明雄総裁によると、中国アムウェイは年間の売上高が100万人民元(約1,435万円)以上のディストリビューターを対象に、海外への報奨旅行を行っている。今年は同社の計1万2,000人が台湾旅行に訪れるとみられ、6億台湾元の商機をもたらすと期待されている。20日にも第2陣が到着する予定だ。