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作成日:2009年4月1日_記事番号:T00014417
時代遅れの食事バランスガイド、衛生署が修正へ

毎日の食事に「何」を「どれだけ」食べるかは健康にかかわる重要な問題だ。近年特に健康志向が高まっている台湾でも、人々の食に対する関心は高い。
ところが、行政院衛生署が栄養摂取基準を示した「毎日飲食指南」を見ると、でんぷん類や油脂類の摂取量が多過ぎるような…。それもそのはず、この食事バランスガイドが制定されたのは1991年──。
この十数年で人々のライフスタイルは大きく変化し、食事ガイドの基準値は現代生活からかけ離れたものになっている。そこで、衛生署はこれを修正し、新たな基準の制定を進めることにした。
現行の「毎日飲食指南」の栄養摂取基準では、五穀・根菜類は3~6わん分(1わん分はご飯なら200グラム、マントウなら1個、トーストなら4枚に相当)、乳製品は1~2杯分(1杯分は牛乳240cc)、肉・魚・卵・大豆類は4つ分(1つ分は肉・魚類は約30グラム、豆腐なら100グラム、卵なら1個)、野菜類は3皿分(1皿分は約100グラム)、果物類は2個分(1個分は約100グラム)、油脂類は2~3匙分(1匙分は15グラム)とされている。
しかし、このような食生活を送ったため、現代人に肥満が増えたのは明白。新たな基準では、五穀・根菜類は2.5~3わん、油脂類は2匙以内で十分だとされ、牛乳は低脂肪のものがベスト、野菜や果物類は逆に増やすべきと訂正されるようだ。
調査によると、台湾人は総じてカルシウムやビタミンB群が不足しており、肥満やカロリー過多、栄養バランスの悪さも問題だという。
一般に1日の摂取カロリーは、男性は2,000キロカロリー(kcal)、女性は1,500キロカロリー内とされているが、デスクワークと立ち仕事の人では当然摂取カロリーも異なる。
今後は、ネット上で体重や身長を入力すれば、個人の理想的な摂取カロリーが分かるサイトも構築される計画で、5月に発表される新たな食事ガイドとともに、健康増進に役立つことになるだろう。