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民進党、台南県は分裂選挙も


ニュース 政治 作成日:2009年4月2日_記事番号:T00014450

民進党、台南県は分裂選挙も


 民進党は1日の中央執行委員会で、年末に行われる県市長選挙の台南県長候補に李俊毅・立法院党団幹事長の指名を決めた。しかし、指名を争っていた前台南県長で陳水扁政権で総統府秘書長を務めた陳唐山氏があくまで立候補する姿勢を崩しておらず、民進党は最悪の場合、分裂選挙になる恐れも出ている。2日付中国時報などが報じた。
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李俊毅氏(右)の指名を発表する蔡主席。16年にわたって県政を握ってきた台南県で敗れるようなことがあれば大きな痛手となる(1日=中央社)
 
 同党支持層の間で李俊毅氏と陳唐山氏の支持率はほぼ拮抗(きっこう)していたが、蔡英文主席は李氏の指名を決めた理由について、組織力が最も強いことを挙げた。ただ、実際は陳唐山氏が陳前総統派の色が濃過ぎ、年齢も73歳と高いことから陳氏では勝てない可能性があると判断したとみられる。なお、同日の中央執行委員会はメンバー36人のうち、陳前総統派、独立色の強い游錫堃元主席、蔡同栄立法委員の派閥の計14人が欠席し、陳唐山氏が指名されなかったことへの抗議の意思を示した。

 陳氏が立候補する意思を取り下げていないことについて蘇煥智・台南県長は「分裂すれば敗れる可能性が非常に高い」と語った。前回2005年末の選挙では蘇煥智候補の得票が26万7,583票、敗れた国民党の郭添財候補の得票が25万887票で、約1万7,000票の小差だった。

 蔡主席は今後、陳氏が立候補の意思を取り下げるよう説得を行っていく構えだ。