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力晶、「TMCは顧客になり得る」


ニュース 電子 作成日:2009年4月2日_記事番号:T00014472

力晶、「TMCは顧客になり得る」

 
 台湾記憶体公司(TMC)の宣明智招集人が1日、TMC構想について説明を行ったことを受け、これまで同計画に否定的な態度を示していた域内DRAM大手、力晶半導体(PSC)および南亜科技は、姿勢を軟化させた。特に力晶の譚仲民副総経理は、「TMCはメモリー設計業者に近く、今後当社の顧客となる可能性もある」と語った。2日付蘋果日報が報じた。

 譚副総経理は、先ごろ同社の黄崇仁董事長が「TMCに生産能力は渡さない」と発言したことについて、「あれはTMCの枠組みが明確になる前の話」と指摘した。また、力晶とエルピーダメモリの提携関係に影響が出るのではとの懸念に対しても「TMCが加わったことで提携対象が増え、研究開発(R&D)コストを低減することも可能」と前向きな見方を示した。

 一方、TMCは米マイクロン・テクノロジーとも提携を結ぶ意向だが、マイクロンは南亜科技と技術の共同開発契約を結んでいるため、TMCとの提携には南亜科の同意が必要となる。これについて南亜科の白培霖副総経理は、「マイクロン側とはまだ話し合いを持っておらず、協議を行った後再考する」と語った。