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TMC、モバイルDRAMに注力【表】


ニュース 電子 作成日:2009年4月2日_記事番号:T00014473

TMC、モバイルDRAMに注力【表】

 
 域内DRAM産業の再生を目指し、政府が主導して設立を進める台湾記憶体公司(TMC)の宣明智招集人は1日、エルピーダメモリとの技術提携の確定を発表するとともに、同社事業の枠組みについて説明した。その中で宣招集人は、標準型DRAMのほか、晶豪科技(エリート・セミコンダクター・メモリー・テクノロジー)、鈺創科技(イートロン・テクノロジー)など域内メモリー設計業者と協力してモバイル用DRAM領域での商機獲得を目指すと表明した。2日付経済日報が報じた。
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 これまで市場では、TMC構想の焦点は、力晶半導体(PSC)、南亜科技など域内DRAMメーカー、および川下の力成科技(パワーテック・テクノロジーや日月鴻科技(パワー・ASE・テクノロジー)といったパッケージング・テスティング(封止・検査)業者の統合となるとみられていた。しかし今回の説明によると設計業者もサプライチェーンに含まれており、TMCの業務の枠組みは台湾DRAM産業全体を網羅する形となる。

 宣招集人はTMC本体については、「ファブレス(工場を持たない)企業と考えてよい」と説明しており、「設計業者との間で『競争より協力重視』の関係を結び、互いに競争力を高めることが可能」との考えを示した。

 また注目されている生産能力について宣招集人は、「現在のところ最重要課題ではない」としながら、将来的には「使われていない域内の既存設備を利用する」との考えを示し、「景気が好転して使える設備がなくても、それは良いことで、TMC計画を中止することもあり得る」と語った。