電子業界の最大手企業から3月の大幅増収が相次いで発表された。IC設計最大手、聯発科技(メディアテック)の同月連結売上高は、中国市場の需要増の追い風を受けて過去2番目に高い96億台湾元(約287億円)となり、液晶パネル最大手の友達光電(AUO)は5カ月ぶりに200億元台を回復した。パソコンブランド最大手の宏碁(エイサー)も前月比37%の大幅増収だった。電子業界では景気が下げ止まり、反転する道筋がみえてきたようだ。8日付経済日報などが報じた。
メディアテック、5月分まで受注
メディアテックが7日発表した3月の連結売上高は、前月比20.96%増、前年同月比23.72%増の95億9,500万元だった。昨年9月の98億5,000万元に次ぐ、過去2番目に高い数値だ。第1四半期の連結売上高は、前期比14.9%増の237億3,300万元で、上方修正後の予想成長率8~13%も上回った。第1四半期の増収は、中国のノーブランド携帯電話、山寨機(さんさいき)の好調が背景にあるようだ。同社の売上比率は、携帯電話向けチップが全体の70%近くを占める。
同社は7日、中国の労働節(メーデー、5月1日)連休に向け、3~4月の売上高は高水準が期待できるが、第2四半期は例年のオフシーズンに当たるため、成長が減速する恐れがあるとの見方を示した。証券会社は、中国の山寨機は受注量の波が激しい上、同社全体の受注見通しも5月中旬までしか立っていないと指摘した。一方で、同社の成長は依然続き、同期売上高は前期比5%増の250億元が期待できるとの予測も示されている。
AUO、4割増収
AUOが同日発表した3月の連結売上高は221億700万元で、前月比では43.7%もの大幅成長だった。第1四半期の連結売上高は、前期比15.1%減の507億3,300万元だった。3月の大型パネルの出荷枚数は前月比48.8%増の593万枚、中小型パネルは前月比37.8%増の1,929万枚だった。第1四半期は大型パネルが前期比12.8%減の1,315万枚、中小型パネルが前期比9.4%減の4,293万枚だった。同社幹部は同日、設備稼働率が既に80%に回復したことを明らかにした。
同社は昨年10月に272億元の売上高があったが、世界景気の急速な冷え込みから11月以降は200億元以下に急減し、今年1月はわずか132億元に落ち込んだ。
しかし2月、前月比16.1%増の153億8,100万元と増収に転じた。証券会社によると、これは昨年下半期からの減産効果が現れ、年初以降に川下メーカーから在庫補充のための緊急受注が増えたためだ。
また4月以降も、中国政府による農村への家電普及プロジェクト「家電下郷」効果や、欧米ノート大手PC大手による調達拡大、日韓大手テレビメーカーからの受注回復が見込めるとして、増収が予測されている。
エイサー、超薄型ノートで成長持続
エイサーの同月売上高は、前月比37.68%増の424億4,900万元で、第1四半期は前期比13.72%減の950億8,000万元だった。
同社は9日、ニューヨークと北京でインテルの新型省電力CULVプラットフォームを採用した超薄型ノートPCを同時発表し、4月に発売する予定だ。CULV搭載の超薄型ノートPCは今年、ノートPC市場で特に注目されており、証券会社は今後も増収が期待できると予測している。
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