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白色テロによる被害者、20万人と試算


ニュース 社会 作成日:2007年7月12日_記事番号:T00001463

白色テロによる被害者、20万人と試算


 行政院の謝志偉新聞局長は11日、閣議提出した「戒厳令解除20周年報告書」の中で、白色テロ(国民党政権による恐怖政治)の期間中に軍事審判を受けた被害者が20万人以上に上るとの試算を明らかにした。同日付聯合晩報が伝えた。

 法務部が立法院に提示した資料によると、戒厳令時期に軍事法廷が扱った政治事件は2万9,407件で、無実の被害者が14万人に達したという。しかし、司法院の資料では政治事件は6万~7万件あったといい、報告書は1件当たり3人が審判を受けたと仮定すると、被害者は20万人以上になると試算した。

 報告書はまた、1950年代前半に共産スパイとして4,000~8,000人が殺害されたと指摘した。
 しかし、白色テロ時期の被害者数に関しては正確な統計がなく、行政院が試算で被害者数を20万人以上としたことは議論を呼ぶ可能性がある。中国国民党(国民党)文化伝播委員会の楊渡主任委員は、「誇大で、国民党を中傷する選挙目的の発表だ」と批判した。