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作成日:2009年4月13日_記事番号:T00014691
インテル副社長、ネットブック大型化に懸念
デルやサムスン電子、宏碁(エイサー)など大手パソコンメーカーが、12インチ以上の低価格ノートパソコン(ネットブック)の下半期発表を計画する中、インテルのウルトラモビリティ事業本部を統括するアナンド・チャンドラシーカ上席副社長は「10インチ以上のネットブックの市場投入は間違っており、必ず消費者を失望させる」と強く批判し、受託製造業者に対しこうした製品を製造しないように呼び掛けた。背景にはインテルのモバイル機器向けプロセッサ、Atom採用機種が一般のノートPC市場を侵食した結果、インテルは製品ラインナップの見直しを余儀なくされ、明確な線引きが必要になったことがある。11日付工商時報が伝えた。
チャンドラシーカ副社長は、「Atomはゲームや高画質の動画を楽しむのには適さない」と語り、ネットブックはノートPCの縮小版ではなく、簡単なインターネット接続および文書処理にのみ適しているという立場を強調した。同社はノートPCのプロセッサについて、▽10インチ以下(ネットブック)、Atom▽10~13インチ(主に超薄型)、CULV▽13インチ以上、モンテビーナおよびカペラ──とすみ分けを明確にさせたい考えだ。
流通業者によると、インテルは、PCメーカーが同社の呼び掛けに応じない場合、Atomの価格を引き上げるなどして、出荷量の調整を行う考えもあるという。