台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）は10日、３月の連結売上高が前月比16.6％増の141億9,800万台湾元（約421億円）となったと発表した。第１四半期通期では395億元となり、前期比38.8％減、前年同期比55.9％減だったものの、先月上方修正を行った後の360億～380億元という同社予測を上回った。証券会社によると、ＴＳＭＣの粗利益率は第１四半期16％を超え、本業では損益均衡を達成したもようだ。11日付工商時報が報じた。
設備メーカーによると、ＴＳＭＣは３月、中国政府による農村への家電普及プロジェクト「家電下郷」や同国での３Ｇ（第３世代）携帯電話事業の免許発給による影響で緊急受注が相次ぎ、８インチウエハー換算で95万～100万枚を出荷、生産ライン稼働率は35～40％に回復した。
第２四半期の出荷量は８インチウエハー換算で130万～140万枚に上ると予測される。ライン稼働率は50～55％に回復、特に12インチラインは80％に達するとも予測されている。
