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「米台FTAの時期熟さず」米USTR副代表


ニュース その他分野 作成日:2007年7月12日_記事番号:T00001470

「米台FTAの時期熟さず」米USTR副代表


 米貿易代表部(USTR)のバティア副代表は11日、「米台が自由貿易協定(FTA)を結ぶ時期はまだ成熟していない」という考えを示した。6月末で失効した大統領貿易促進権限(TPA)法案が国会の延長承認を得られるか分からない中、米台は投資保証、薬品、知的財産権、農産品なの個別の貿易問題の改善に務めるべきとした。

 米台は10日と11日の2日間、ワシントンで米台貿易投資枠組協定(TIFA)の協議を実施し、バティア副代表の発言はメディアに対するブリーフィングでのもの。米台FTAは、「『一つの中国』政策によって排除されているのか」「中台直航の実現が前提条件なのか」などの記者団の質問はいずれも否定した。また、先日締結された米韓FTAについて、「台湾に打撃となるのであれば、何らかの救済措置を講じたい」という認識が示された。

 TIFA協議では、世界貿易機関(WTO)の枠組み、および世界動物保健機構(OIE)の指導原則の下、農産品貿易の強化に関する協力などについて、突っ込んだ話し合いが行われた。また、投資環境改善と投資保障の強化、貿易争議に対する公正な仲裁制度確立、および政策決定の透明化に関する意見交換も行われた。

 知的財産権問題については、米側は知的財産権法廷の設置や、刑事責任の強化など台湾側の最近の取り組みを評価した。

 バティア副代表は、「今回のTIFA協議は大きな成功だった」と満足感を示した。