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作成日:2009年4月15日_記事番号:T00014731
コンビニ泥棒逃走、店内の軍人皆知らんぷり

金門島と言えば、中国福建省からわずか数キロメートルに位置する台湾海峡の島々。かつて国共内戦時代には、国民党軍と共産党軍が激しい攻防戦を繰り広げた最前線だった。
現在は軍事施設の一部が観光客向けに開放されるなど、観光地としてのにぎわいも見せており、かつての緊張した雰囲気はない。駐留部隊の兵士数も2,000人ほどに縮小されているという。
その金門で14日、コンビニエンスストア窃盗事件が発生した。午前9時半ごろ、金門県金城鎮のコンビニにやって来た男性が、店内を一周した後レジへ。店員に600台湾元(約1,760円)のたばこ1カートンと、1枚180元のオンラインゲームのプリペイド式ポイントカード3枚を求めた。
店員がこれらの商品を手渡すや、男性は代金1,140元を未払いのまま、さっと身をひるがえして逃走。そのとき、店内には買い物客の兵士が5人いた。そのうち、ちょうどレジで支払中だった兵士は、店員が「泥棒!泥棒!」と叫んだものの何の反応も示さず、泥棒が逃走するのを傍観。
店員はすぐに泥棒を追いかけたが、兵士たちは誰一人として追おうとせず、コンビニの入口にたむろして高みの見物を決め込んでいたという。
泥棒はコンビニ店内のモニターに残された映像から、半時間後にすぐに見つかった。逮捕されたのは、高級職業学校中退で窃盗の前科を持つ顔佑丞容疑者(18)。オンラインゲームにのめり込んだが、ゲームのプリペイド式ポイントカードを買うお金がなくて窃盗をはたらいたという。
コンビニ店長は、武器も持たない泥棒が逃走するのをじっと傍観していた兵士たちに、「空いた口がふさがらない」と深い失望を表明。金門の兵隊さん、こんなことで台湾を守れるんでしょうか?と誰もが聞きたいに違いない。