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台湾のソブリン格付アウトルック、「ネガティブ」に引き下げ=S&P【表】


ニュース その他分野 作成日:2009年4月15日_記事番号:T00014735

台湾のソブリン格付アウトルック、「ネガティブ」に引き下げ=S&P【表】

 
 信用格付け大手のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は14日、台湾の自国通貨建て長期発行体デフォルト格付け(=ソブリン格付け)のアウトルック(中長期見通し)を、台湾政府の歳入に占める負債の比率が高いとして「ステイブル(安定的)」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げた。一方長期格付けは「AAマイナス」、短期格付けは「A-1プラス」に据え置きとした。15日付経済日報が伝えた。
 
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 S&Pの予測によると、台湾政府の負債は、今年末時点で歳入の143%に達し、長期ソブリン格付けが「AA」クラスの他国家・地域をはるかに上回る見込みだ。また、最悪の場合、金融業界の負債がGDP(域内総生産)の48%を超え、平均の28.4%を大幅に上回るとしている。S&Pは、政府による公営事業や健康保険への補助など負担がかさんでおり、中期的な財務強化が必要だと指摘した。

 国際信用格付機関のソブリン格付けとしては、フィッチ・レーティングスも今年1月に、アウトルックを「安定的」から「弱含み」に引き下げており、格付け開始以来「安定的」としているムーディーズ・インベスターズ・サービスが今後、見直しを行うかどうかが注目される。