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作成日：2009年4月23日_記事番号：T00014933
32インチ液晶パネル、大幅値上げへ
５月の液晶パネル市場は売り手市場が強まる見通しで、友達光電（ＡＵＯ）は32インチ液晶テレビ用パネルを10米ドル値上げする方針を固めた。奇美電子（ＣＭＯ）も価格が安過ぎる場合には出荷に応じないなど、強気の姿勢だ。値上げ基調が続けば、液晶パネルメーカーの財務状況悪化に歯止めがかかりそうだ。23日付工商時報が伝えた。
５月の液晶パネル価格は、４月下旬の３～５米ドルの値上がりに続き、近年まれにみる大幅な上昇を示す見通しだ。ＡＵＯの32インチ液晶テレビ用パネルは生産コストが190米ドルだが、値上げ後は価格が約180米ドルまで回復し、売れば売るほど損失が拡大するジレンマからの脱出にめどが付いた。ＡＵＯは23日に第１四半期の業績説明会を開き、値上げ方針を明らかにするとみられる。
奇美電も川下メーカーに32インチ、42インチ液晶テレビ用パネルの値上げ方針を伝えており、32インチの価格は10～15米ドル上昇し、170米ドル以上となる見通しだ。
