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奇美実業、Q1は19億元の黒字


ニュース 石油・化学 作成日:2009年4月27日_記事番号:T00014990

奇美実業、Q1は19億元の黒字

 
 ABS(アクロルニトリル、ブタジエン、スチレン)最大手、奇美実業は24日、2008年に創業50年で初の通年赤字、14億2,800万台湾元(約41億円)を記録したと発表した。しかし同社幹部によると、今年に入り業績が急速な回復を見せており、第1四半期は19億元を超える黒字となったもようだ。中国の家電および自動車の普及プロジェクトである「家電下郷」「汽車下郷」により、ABSなどのプラスチック化学原料の需要が持たらされたことが主な要因だという。25日付工商時報が報じた。

 同幹部によると、現在同社の台湾および中国での生産ライン稼働率は既に80%を超えている。特に電子業界のABS需要が最も活発で、既に供給不足が発生しているという。

 奇美実業の年産能力は台湾工場が100万トン、中国の江蘇省鎮江工場も50万トンに上る。昨年下半期は需要低迷により、ABSの生産ライン稼働率が30%以下にまで落ち込み、また原油価格の急落で在庫評価損が膨らみ、業績に大きなダメージを受けた。