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台北市の不動産移転登記、Q1は前期比13%減【表】


ニュース 建設 作成日:2009年4月30日_記事番号:T00015079

台北市の不動産移転登記、Q1は前期比13%減【表】

 
 台北市政府地政処の統計によると、第1四半期の台北市における不動産所有権の移転登記件数は、前期比13.29%減の1万1,241件だった。1、2月に不動産取引市場が大幅に縮小したことが減少の主因だ。ただ3月の移転登記件数は4,591件で、2月の3,186件から44%急増しており、市場の回復がみられた。30日付工商時報が報じた。
 
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 4月に入っても不動産取引の増加は続いており、仲介大手の太平洋房屋によると、4月の台湾全体の取引件数は20日時点で既に3月の取引件数を超えた。同業の中信房屋でも、台湾全体の取引件数が4月1~25日だけで3月を5.47%上回っており、特に桃園県では54.55%の高成長が見られたという。

 ただ、ERA不動産の張欣民顧問は、住宅価格の下落はいまだ止まっておらず、「不動産市場の回復が本格化するかについては、もう1四半期観察する必要がある」としている。また、 豚インフルエンザが変異したH1N1型インフルエンザの感染拡大の影響について張顧問は、「2003年の新型肺炎SARS流行時のような恐慌状態に陥るか、当時の経験から逆にチャンスとみる人の不動産購入が増えるか、5月の市場の動きが注目される」と語った。