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元大金控、背任疑惑の馬一族が経営陣を辞任


ニュース 金融 作成日:2009年5月11日_記事番号:T00015255

元大金控、背任疑惑の馬一族が経営陣を辞任

 
 元大金融控股は8日、臨時取締役会を開き、馬維建総経理、馬維辰営運長(COO)の退任を決めた。これにより、馬一族は元大金控の経営の一線から退く。9日付経済日報が伝えた。

 後任の総経理には永豊金融控股社外取締役(元UBSアジア地区副董事長)の陳嫦芬氏が就任する。陳新総経理は、台湾の民間金融持ち株会社で初の女性経営トップとなる。営運長は林武田副総経理が兼任することが決まった。馬一族でグループ企業の取締役会に残るのは、馬志玲総裁の一人娘で元大投信董事長の馬維欣氏だけとなる。

 今回の役員改選は仕組み債取引の損失付け替えで元大証券(旧元大京華証券)に約10億台湾元(約30億円)の損失が生じた背任事件を受け、馬一族が元大グループの経営と一線を画すことが狙いとみられる。ただ、馬一族は取締役を退いても、元大金控の株式を依然として30%以上保有しており、一定の影響力は維持する見通しだ。