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台塑化のディーゼル油、環境配慮型に全面切り替え


ニュース 石油・化学 作成日:2009年5月13日_記事番号:T00015316

台塑化のディーゼル油、環境配慮型に全面切り替え

 
 台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)は、同社のディーゼル油について、硫黄含有量10ppm以下の環境配慮型、超低硫黄製品への切り替えを5月末までに完了する。なお、品質は向上させるが価格は据え置く方針だ。13日付工商時報が伝えた。

 同社によると、作業は3月22日から既に進められ、現時点で同社の台湾全土のガソリンスタンド560カ所のうち80%以上で切り替えが完了している。

 同社は、台湾のディーゼル油は従来、環境配慮型の製品でも硫黄含有量は50ppmだったが、今後は同社の10ppm以下製品の年間販売量は70万キロリットルに上ると予測している。

 台塑化の林克彦広報担当によると、同製品は1バレル当たり2米ドル程度割高で、同社にとり年間2億3,000万台湾元(約6億7,000万円)のコスト増となるが、企業の環境保護レベルの向上とエコロジーコンセプトの普及にとっては有益だとみている。

 海外では現在販売されている製品の約25%が硫黄含有量10ppm以下の超低硫黄ディーゼル油で、主に欧州やオセアニア地区を中心に売られているという。