ゲーム大手のソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が、台湾に研究開発(R&D)センターの設置を決めたもようだ。日本にサービス業の投資誘致に赴いていた何美ゲツ経済建設委員会主任委員(ゲツは王へんに月)が語ったもので、「台湾のゲームソフト業界にとって、重要な意味を持つ投資」としている。
日台協力による傑作ゲームソフト輩出が期待される(17日=YSN)
経済部によると、台湾には外資の製造業31社がR&Dセンターを設けているが、サービス業ではSCEが初めてとなる。
何委員長によると、SCEが「デジタルマルチメディアR&Dセンター」の台湾への設置を決めたのは、台湾のR&D環境と人材リソースを評価したため。今後、台湾のゲームソフトメーカーがSCEと提携してプレイステーション3のソフト開発を行い、そうしたソフトに台湾メーカーの名前が記載されることで、国際的知名度の大幅向上も期待できるとしている。今後、SCE側と協議を詰めて、投資に関してどのような補完措置が必要なのか認識した上で、具体的な投資優遇策を提案していきたいとしている。
高鉄運転ゲームが人気
SCEグループは先週12日、プレイステーション3向けの台湾高速鉄道の運転ゲームソフト「台湾高鉄Railfan」(1,490台湾元)を発売しているが、同ゲームは予約だけで1,000本以上となった人気商品で、特に大人の男性の間で好評だ。このゲーム製作にも台湾メーカーが参画しており、SCEは台湾側の製作能力を高く評価したという。17日付経済日報などが報じた。