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王永慶氏の遺産争い泥沼化、長男の台プラ復帰に暗雲


ニュース 石油・化学 作成日:2009年6月5日_記事番号:T00015775

王永慶氏の遺産争い泥沼化、長男の台プラ復帰に暗雲

 
 台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)は4日董事会を開き、台塑集団(台湾プラスチックグループ)の創業者王永慶氏の長男・王文洋氏(宏仁集団総裁)の董事就任を見送り、次男の王文祥氏を董事に選任した。グループと一線を画していた王文洋氏は、王永慶氏の死去を機に復帰を目指していたが、親族間の遺産争いで状況が一変した。5日付中国時報が伝えた。

 台塑石化の王文潮董事長は「王文洋氏が排除されたわけではなく、兄弟姉妹による調整の結果だ」としたが、王文洋氏の董事が頓挫したのは、王永慶氏の遺産をめぐる争いが原因との見方が支配的だ。

 王文洋氏は最近、王永慶氏の米国における遺産の総額を明らかにするように求め、親族を相手取り、米国で提訴していた。こうした動きが親族間の和解ムードに水を差した格好となった。王文潮董事長の発言は王文洋氏復帰に依然含みを持たせているが、今後は遺産問題で親族間の調整がカギとなりそうだ。