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作成日:2009年6月10日_記事番号:T00015849
大楽透ロトくじ、過去最高額9億元を独り占め

10回連続で1等賞が出ず、賞金が9億3,768万4,422台湾元(約26億6,700万円)に膨れ上がっていた大楽透(1から49まで6つの数字を選ぶロトくじ)の抽選が9日行われ、1等当せん者が1人出たことが分かった。税金が差し引かれた後、当せん者が実際に受け取る額は、約7億5,000万元とみられる。
宝くじ発行会社、台湾彩券によると、今回の賞金総額は当せん者1人当たりの賞金としては大楽透史上最高額で、2004年12月の8億2,552万元の記録を更新。また、台湾の宝くじでは、08年10月の威力彩(1人当たり賞金額9億8,300万元)に次ぐ史上2番目の記録となった。
大楽透は9日、台湾全土で大規模な盛り上がりを見せ、計8億7,000万元余りを売り上げた。販
売額は、同社が12億元を販売した08年12月以来の最高を記録し、台北市士林区では、会社の社員200人が共同で20万元分を買うケースもあったという。
今回当せん者を出した宝くじ売り場は、台南市南区金華路1段367号にある「多福彩券行」。毎
年少なくとも1回は1等賞が出るという縁起の良い売り場で、切り盛りしている陳淑卿さんは、障害者を支援する社団法人台南市火炬残障励進会の理事長だ。
陳さんによると、抽選前日には当せん祈願のため、台南天后宮までお参りに行ったとか。9日は朝から晩まで、大楽透を買い求める長蛇の列が続き、販売総額は60万元に上った。購入者の多くは近所の住民、コンピューターによる番号選択が大半で、1人当たりの購入金額は最高でも4,000元だったという。
ちなみに、この売り場は2004年の総統選挙直前の3月19日に起きた「陳水扁総統銃撃事件(319銃撃事件)」の発生場所からわずか2キロという至近距離にある。銃撃事件と宝くじ当せんとは何の関係もないが、当地、話題には事欠かないようだ。