不動産仲介大手、永慶房屋の調べによると、５月の台北市・台北県における高級住宅の取引件数は前月比でそれぞれ16.4％、18.5％増加し、いずれも５カ月連続で増加した。また、物件の平均取引価格も台北市で１坪当たり53万台湾元（157万円）、台北県で同29万2,000元と、年初の48万5,000元と28万7,000元から上昇している。10日付中国時報が伝えた。
この調査は、不動産仲介大手の永慶房屋で高級住宅を扱う豪宅事業部が、台北市の3,000万元以上、台北県の2,000万元以上のマンションおよび別荘を対象に行ったもの。
永慶房屋の葉国華主席不動産顧問によると、特に台北市の天母、大安、信義、中正、大直地区、および台北県の新店、板橋では取引件数が前月比３割増加するなど活発化しているという。
葉顧問は取引が増加している要因について、遺産税（相続税）と贈与税の税率引き下げのほか、
中台間の経済交流の拡大に伴って今後の不動産価格の上昇が予測されることから、高級住宅の売買も活発になっていると説明した。
