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台聚集団、太陽電池ポリシリコン事業を中断


ニュース その他製造 作成日:2009年6月11日_記事番号:T00015893

台聚集団、太陽電池ポリシリコン事業を中断

 
 台聚集団(USI)の呉亦圭董事長は10日、原油価格の下落や技術障壁を理由に、傘下の太陽電池向けポリシリコン生産事業をいったん中止することを明らかにした。呉董事長は、太陽エネルギー産業は技術刷新のスピードが速い上に、価格下落で競争が激化しているため、エネルギー市場の動向を見た上で計画を再開すると述べた。11日付工商時報が伝えた。
 
 台聚集団が主導(35%出資)して2007年に設立した太陽電池用ポリシリコンメーカー、環球半導体(USC)は、総額120億台湾元(約360億円)を投じて年産300万トンの生産ライン設置を計画していた。しかしその後、原油価格が昨年の1バレル当たり147米ドルから約半分の70米ドルに下落したため、太陽エネルギー事業で当初予定していた利益は見込めず、計画の再検討を余儀なくされたものとみられる。
 
 一方、同集団は13億8,000万元をかけてLED用単結晶サファイア基板の生産ラインを設置し、既に大手の晶元光電(エピスター)や璨円光電(フォルモサ・エピタキシー)などへの出荷を始めており、今年度業績への貢献が見込めるとしている。