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在ベネズエラ台湾弁事処、閉鎖の危機


ニュース 政治 作成日:2007年7月19日_記事番号:T00001592

在ベネズエラ台湾弁事処、閉鎖の危機

 
 ベネズエラのチャベス政権はこのほど、外交関係がない台湾の実質的窓口機関である「駐ベネズエラ台北経済文化弁事処」の職員に対する特別在留許可の延長を認めず、同弁事処が事実上閉鎖される可能性が強まっている。18日の中国時報(電子版)が報じた。

 チャベス大統領は昨年12月に再選を果たした後、対米関係が冷却化する一方、中国、ロシアなどとの関係を強化。台湾の駐ベネズエラ弁事処でも同国政府高官との関係が中断状態に陥っている。今年3月には台湾旅券保有者に対する90日間のノービザ滞在措置も取り消された。

 また、同国では石油資源の国有化が断行され、台湾中油は同国沖の油田に保有する権益の安値放出を迫られている。

 ベネズエラ弁事処は過去数年間、同国の国会議員団を数回台湾に招き、中国大使館が不満を表明していたとされ、チャベス政権が中国側に配慮して、台湾との対話ルートを閉ざしたとの観測も浮上している。

 弁事処の閉鎖が現実となった場合、台湾と外交関係がない中南米諸国との実質的関係に悪影響が生じることに懸念が高まっている。