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第6ナフサプラント、工業用水超過使用の罰金見直しへ


ニュース 石油・化学 作成日:2007年7月19日_記事番号:T00001603

第6ナフサプラント、工業用水超過使用の罰金見直しへ


 台湾プラスチックグループの第6ナフサ分解プラント(雲林県麦寮郷)における工業用水超過使用問題で、行政院訴願委員会は18日、同社など14社に計700万台湾元の罰金を下した行政院環境保護署の決定を見直すよう命じた。

 これについて環境保護署は、実地検査の結果、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラチックス)、台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー)、南中石化の3社のプラントでは使用水量が確実に増加しており、罰金を科す方針に変更はないと表明。金額は各社の意見陳述を聞いた上で決定する方針を示した。それ以外の企業に関しては、使用水量が減少したとして罰金対象から除外した。

 第6ナフサ分解プラントにおける使用水量は毎日31万トンで、当初の環境影響調査で企業側が約束した同25万7,000トンを上回っている。このため、環境保護署は今年3月、14社に各50万元、計700万元の罰金支払いを命じていた。

 しかし、台湾塑膠工業など各社は、個別の水量節減義務が示されておらず、罰金額も各社の使用水量に比例していないとして、訴願委に異議を申し立てていた。

 今回の訴願委員会の決定は、来年の立法委員選挙と総統選挙を前に、台湾プラスチックグループを敵に回したくないという陳政権の配慮が働いているという指摘もある。