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プロモス、エルピーダ・TMCと提携か


ニュース 電子 作成日:2009年6月17日_記事番号:T00016030

プロモス、エルピーダ・TMCと提携か

 
 DRAM大手、茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)の陳民良董事長は16日の株主総会で、現在2、3社と戦略提携に向け交渉を進めており、早ければ第3四半期にも決定する見込みだと明かした。17日付電子時報によると、プロモスは中部科学工業園区(中科)の12インチウエハー工場の生産ラインをエルピーダメモリ製品の受託生産、および台湾当局がDRAM業界再生に向け設立する台湾記憶体公司(TMC)の技術開発用プラットフォームとして提供するという観測も出ている。

 プロモスは先ごろ債務不履行に陥った海外転換社債(ECB)公開買い付けの危機を乗り切ったばかりだが、陳董事長は同日「中科工場から再出発する」と語り、▽受託生産▽DDR512MB(メガバイト)製品の自社開発▽顧客のための製造プロセス開発――を今後の重点とする方針を示した。また新竹科学工業園区(竹科)工場も売却しない方向とし、戦略提携方式でその生産能力を利用する考えを示した。

 なおプロモスは現在、韓ハイニックス半導体と提携関係にあり、昨年末にはハイニックスの54ナノプロセスの技術移転を受ける契約を結んだが、プロモスは資金難に陥り設備が購入できず、いまだ実現に至っていない。こうした中、プロモスはエルピーダとの提携選択が避けられないとみられる。

 ただ、プロモスは同日の株主総会で、ハイニックスのチェ・ミング副総裁を董事として選出しており、今後も両社は一定の関係を維持するものとみられる。