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スチレンモノマー2社、フル稼働生産へ


ニュース 石油・化学 作成日:2009年6月18日_記事番号:T00016050

スチレンモノマー2社、フル稼働生産へ

 
 スチレンモノマー(SM)の価格急騰と需要の安定を受けて、SM生産の台湾スチレンモノマーおよび国喬石油化学(グランド・パシフィック・ペトロケミカル)は、今月下旬からフル稼働での生産を予定している。18日付経済日報が伝えた。

 台湾スチレンモノマーは触媒の交換を終えて稼働を再開する6月20日ごろよりフル稼働状態に入り、1日当たり1,000トンを下流メーカーに供給する予定だ。国喬も2本合わせて年産30万トンの生産ラインがフル稼働状態になっている。

 SMはアジア地域のスポット価格が1トン当たり1,060米ドルに達し、最近1カ月で約2割の上昇となった。台湾スチレンモノマーはこの理由として、中国の内需拡大政策「家電下郷」による需要の高まり、および国際原油価格の上昇でSMの原料であるベンゼンやエチレンの価格が上昇したことを挙げている。

 台湾スチレンモノマーと国喬は7月、台湾中油からのエチレン調達量を増やし、7月もフル稼働を維持する。証券会社によると、台湾中油のエチレン価格は1トン当たり約780米ドルとスポット価格より80米ドル低く、2社の利益拡大に貢献する見通しだという。