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仮釈放の性犯罪者、電子足輪をはずして逃亡


ニュース 社会 作成日:2009年6月19日_記事番号:T00016065

仮釈放の性犯罪者、電子足輪をはずして逃亡

 
 「電子足輪」なるものをご存じだろうか?GPSによって所在を追跡する電子監視装置で、性犯罪などの再犯防止のため、仮釈放中の性犯罪者の足首に装着させるアンクレットのようなものだ。

 花蓮市に住む楊宗諺受刑者(28)は、2001年2月、一人暮らしの女性宅へ盗みに入り、女性をレイプ。8年の実刑判決を受け服役していたが、昨年8月に仮釈放された。

 楊受刑者は仮釈放期間中、定期的に電子足輪の装着を義務付けられており、今回は4月8日~7月8日までが装着期間だった。この間は24時間電子足輪を付けなければならず、午後8時~翌朝午前5時の夜間は外出禁止だ。もし外出すれば、自宅に設置された受信機と電子足輪との間の無線通信が途絶え、不在情報が管理センターに送信される仕組みになっている。

 16日午前中、花連地検に楊受刑者から「電子足輪が緩んで外れた」との電話が入った。同地検が新たに電子足輪を装着するために出頭を求めたところ、楊受刑者は現れず。自宅には無理やり壊した形跡のある電子足輪が放置されていたという。

 法務部によると、電子足輪による電子監視制度は2006年11月から実施され、これまでに98人が装着。現在、31件もの性犯罪を犯し「華岡之狼」と呼ばれた楊文雄受刑者を含む12人が使用しているが、これを破壊して逃亡したケースは今回が初めてだ。

 電子足輪で監視できるのは夜間の行動だけなので、性犯罪防止効果はあくまでも補助的になる。過去には花蓮県で08年12月、性犯罪常習犯の男性(63)が、仮釈放1カ月後、電子足輪を付けたまま日中8歳の女子小学生にわいせつ行為を働いたケースもある。