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「中国版SOX法」導入、台湾企業に対応の遅れ


ニュース その他分野 作成日:2009年6月19日_記事番号:T00016070

「中国版SOX法」導入、台湾企業に対応の遅れ

 
 中国政府は7月1日に上場企業を対象として、コーポレートガバナンス(企業統治)の強化を目指すため、「中国版SOX法」となる「企業内部統制基本規範」(C-SOX)を正式に導入する。これについて、中国に進出する台湾企業には企業統治意識が欠如しており、C-SOX導入でコスト上昇が見込まれるという警告が会計士より出ている。19日付経済日報が伝えた。

 C-SOXは米国の上場企業会計改革および投資家保護法(SOX法)や日本の金融商品取引法を参考に導入されたもので、▽経営管理の合法性保証▽資産の安全性▽財務資料の正確性▽経営効率の向上▽企業発展戦略の実現促進──などを目指している。

 これについて、大手会計監査法人デロイト&トーシュ(勤業衆信会計師事務所)の呉志洋副総経理は「C-SOXの企業統治に関する要求は広範囲に及び、企業の財務情報公開や経営管理のほか、各種法令の遵守も求めている。中国の法令は頻繁に変わるため、さまざまな困難が予想される」と指摘した。