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ファストフードの揚げ油、数日間も連続使用!


ニュース 社会 作成日:2009年6月22日_記事番号:T00016095

ファストフードの揚げ油、数日間も連続使用!

 
 台北県政府は21日、土城、永和両市の大手ファストフードチェーンに対し、揚げ油の品質の抜き打ち調査を実施した。対象となったのは、マクドナルド(3店舗)、ケンタッキーフライドチキン(2店舗)、ナポリピザ(拿坡里披薩)とドミノ・ピザ(達美楽披薩)が各1店舗の計7店舗で、いずれも高温で長時間使用した揚げ油を3~14日も連続で使用していることが分かった。

 これらの店舗では、揚げ油を温度330~370度に設定し、1日当たり10時間~24時間連続使用していた。揚げ油の交換頻度は、マクドナルドの場合、「毎日」「3~4日ごと」「7~14日ごと」と3店舗で差が見られた。ケンタッキーは「3~4日ごと」、ナポリピザは「5日ごと」、ドミノピザは「約7日ごと」だった。

 マクドナルドやケンタッキーは揚げ油に植物油を使用しており、使用頻度によって油の交換を行っているという。一方、ナポリピザは、フライドチキンの売上高が3万台湾元(約8万8,000円)に達すれば、油を交換するという。

 ただ各業者とも、揚げ油には「トランス脂肪酸(過剰に摂取すると血液中のLDLコレステロールが上昇し、心疾患のリスクが高くなる)」を含まない植物油を使用し、1日1回以上は揚げ油をろ過していると強調した。

 一般に、揚げ油は高温で6時間連続使用すると変質が始まり、時間の経過とともに発がん性物質の「アクリルアミド」が発生するといわれている。

 消費者としては、酸化した古い油を摂取させられるのはごめんだが、目下飲食業者の揚げ油の使用日数に法的規制はない。揚げ油の変質は食品の種類や油の使用頻度と関係があるため、統一基準を設定するのが困難なためだ。有効な自衛策は「口にしない」ことのみと思われる。