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石化・機械・紡織業界、ECFAで419億元の関税節減


ニュース その他分野 作成日:2009年6月22日_記事番号:T00016099

石化・機械・紡織業界、ECFAで419億元の関税節減

 
 中台間で「両岸経済協力枠組み協議(ECFA)」が結ばれ、石油化学、機械、紡織の各業界による対中輸出にゼロ関税が適用された場合、中華経済研究院の試算によると、関税節約効果は年間419億台湾元(約1,226億円)に上る見通しだ。21日付工商時報が伝えた。

 工業製品に対する中国の平均関税は9%で、台湾の4.09%に比べはるかに高い。このため、実際にゼロ関税が実施された場合、台湾企業が受ける恩恵のほうが大きい。

 ただ、調査を委託した財政部の関係者は「台湾側が優先的に交渉したい業種は中国側とは異なる可能性が高い。中国側はさらに多くの工業製品の市場開放を求めてくるはずだ」と指摘しており、台湾側は産業保護の立場から対応に苦慮する場面も考えられる。

 台湾側は農産物800品目、工業製品1,300品目で中国製品の輸入を禁止しており、中国側は特に工業製品の市場開放を強硬に求めてくるとみられる。