ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台化、芳香族炭化水素の生産を拡大


ニュース 石油・化学 作成日:2009年6月23日_記事番号:T00016148

台化、芳香族炭化水素の生産を拡大

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)は、中国政府が農村部への家電、自動車の普及を目指し進める「家電下郷」「汽車下郷」のプロジェクトが、部品原料となるスチレンモノマー(SM)や高純度テレフタル酸(PTA)など芳香族炭化水素の価格上昇を促していることを受け、第2四半期の利益が順調に拡大する見通しだ。23日付工商時報によると、台化は芳香族炭化水素の年産能力を昨年の296万トン(前年比12%増)から今年は340万トン(同15%増)に引き上げるもようだ。

 同社のPTA生産ラインは計4本で年産220万トン、うち最新の40万トンラインは、イソプロピルアルコール(IPA)20万トンの生産に転換でき、柔軟な調整が可能だ。また、IPAの生産拡充に合わせ、年産10万トンのm-キシレン(MX)生産ラインも来年3月に完成する予定だ。

 王文淵董事長は「今後2年間で、中東や中国の生産能力が拡大し、競争激化が予想されるが、量産開始については原料調達などでもうしばらく時間がかかる」との見通しを語った。