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自動車部品の東陽集団、中台で事業拡大


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2009年6月23日_記事番号:T00016149

自動車部品の東陽集団、中台で事業拡大

 
 自動車部品大手、東陽集団傘下の東陽実業および台湾開億工業は、今年1~5月の自社決算による利益が昨年通年とほぼ同水準という好成績を記録した。世界最大の自動車マーケットとなった中国市場でのさらなるシェア拡大を目指し、中台での製造を強化する。23日付工商時報が伝えた。

 東陽実業と台湾開億の2社は、現在合わせて17基の工場を持つ。呉永茂集団総裁によると、中国では吉林省長春と南京に各1基、重慶に2基の4工場に3億~5億台湾元(約8億7,000万~14億5,000万円)を投じて生産能力を拡充する。また、台湾ではおよそ1億7,700万元をかけてコンデンサーや冷却ファン、ラジエーターなどの生産ラインを新たに設置し、7月の稼動後は売上高が1億元規模となる見込みだ。

 呉総裁によると、アフターマーケット向け製品は、新車市場より不景気の打撃を受けにくく、さらに同社が中国で注力している部品は、中国の内需拡大政策「汽車下郷」の補助対象となる車種向けとなっているため、中国事業は順調だと説明した。また、生産ラインの有効利用を進め、製品の粗利益率も東陽は昨年の27%から34%へ、台湾開億は微増15%へと向上したという。