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作成日:2009年6月25日_記事番号:T00016218
台湾パネルメーカー、シェア4割回復は困難に
液晶パネル市場の景気回復が顕著となっており、サムスン電子、LGディスプレイ(LGD)の韓国2社は単月の大型パネル出荷枚数が既に1,000万枚を突破し、売上高ベースの世界シェアを計52%まで伸ばしている。これに対し台湾メーカーは、業績こそ上向いているものの世界シェアは計37%にとどまっており、韓国勢との差を縮められないでいる。業界関係者によると、台湾メーカーは韓国メーカーに比べ、今年拡充する生産能力が小規模で、稼働率も韓国を下回っているため、シェア4割の回復はかなり厳しい状況のようだ。25日付電子時報が報じた。
韓国2社は今年、第8.5世代工場各1基が量産に入ったのに対し、台湾勢は友達光電(AUO)の第8.5世代工場が6月にガラス基板投入枚数1万枚で稼働を開始したのみで、奇美電子(CMO)はこれまでの業績低迷により、生産能力拡充計画をストップさせている。
ディスプレイサーチの統計によると、5月の出荷額世界シェアは、▽1位、サムスン電子(27%)▽2位、LGD(25%)▽3位、AUO(16%)――と韓国勢が台湾勢を引き離して上位を占めた。大型パネル出荷枚数シェアでも、▽1位、LGD(25%)▽2位、サムスン電子(24%)▽3位、AUO(18%)――と同様の結果となった。