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作成日:2009年6月29日_記事番号:T00016272
デルが価格表示ミス、ネット販売で巨額損失も
19インチの液晶ディスプレイがたった500台湾元(約1,450円)?──。米パソコン大手のデルの直販サイトで25日夜、価格表示ミスがあり、購入者が殺到する事態となった。デルは26日朝になって価格を訂正したが、大幅な値引き販売に応じざるを得ず、巨額の損失が出る見通しだ。28日付蘋果日報が伝えた。
デルの公式サイトでは、本来7,500元の19インチ液晶ディスプレイにわずか500元、7,999元の20インチ液晶ワイド画面ディスプレイに999元という価格が約9時間にわたり表示され、ネット上で「大安売り」を知った消費者から注文が相次いだ。
デル台湾子会社は価格表示ミスの原因やどれだけの注文があったかなどについては説明を避けたが、「価格ミスがあったため、その間にあった注文に関しては合理的な値引きを行う。顧客と直接連絡を取り解決を図る」とする声明を発表した。デルは最悪の場合、消費者から提訴される可能性もあり、苦しい対応を迫られそうだ。
中華民国消費者文教基金会の呉家誠秘書長は「デルは価格表示ミスの間に成約した商品の数量と事態収拾の基準を明らかにすべきだ。消費者が注文を取り消す場合には業者が手数料を全額負担すべきだ」と指摘した。