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亜洲化学、新董事長が即辞任で混乱続く


ニュース 石油・化学 作成日:2009年6月30日_記事番号:T00016293

亜洲化学、新董事長が即辞任で混乱続く

 
 経営権をめぐる争いが終息したかにみえた、ビニールテープ大手の亜洲化学(エーケム・テクノロジー)で、26日に就任したばかりの廖正井・新董事長が株主総会を翌日に控えた28日夜、突然辞任を申し入れた。29日の株主総会には李光弘副董事長も病気で欠席したため、亜洲化学は株主総会の中断を宣言し、董事会を開いて新董事長を選出した後、新たに日を指定して続行すると説明した。30日付工商時報などが報じた。

 これに対し、筆頭株主で経営権獲得を狙う同業の炎洲側は、「株主の87.8%が出席する中、株主総会を続行しないのは違法だ」と主張し、中断後に自主的に株主総会を続行した。同日付自由時報は、今後亜洲化学の株主総会中断、および炎洲が続行した株主総会での決議について、法的な有効性が争われることになると指摘している。

 亜洲化学では先ごろ葉斯応・前董事長が辞任したことをきっかけに、同社内の派閥や炎洲などが和解し、事態が収束に向かうとみられていたが、先行きは不透明となった。