ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)と経済部は29日、デジタル共同研究開発(R&D)センター設立を正式発表した。SCEは今後、台湾のゲームソフト開発人材の育成をサポートするほか、台湾のゲームソフトメーカーに対し、ゲーム機のプレイステーション3(PS3)、プレイステーション・ポータブル(PSP)向け製品開発への技術支援を行う。2011年までにひな形ソフト20種の開発、生産額18億台湾元(約53億円)創出が見込まれ、経済部技術処は研究開発費の3~4割の補助を予定している。30日付工商時報などが報じた。
黄重球経済部次長(右)と安田哲彦・SCEアジアプレジデント(左)。今回の提携で、台湾ソフトメーカーの国際市場進出に弾みが付きそうだ(29日=中央社)
SCEはR&Dセンターを台北と高雄に設立する予定で、今年9月以降に日本から講師を派遣して計200人を対象とした人材育成を行う計画だ。また、SCEアジアの安田哲彦プレジデントは、今後同社はSCE台湾を通じて、台湾メーカーにPS3関連の技術移転、ライセンス付与を行い、ハイエンドゲーム機用コンテンツ分野での経験と技術を提供したいと語った。
当面の提携企業としては、▽大同電信▽遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ)▽昱泉国際(インターサーブ・インターナショナル)▽楽陞科技(XPEC)▽果子獣互動科技(Soga Interactive)──などが予定されている。