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ヤマハのピアノ、7月で台湾生産を終了


ニュース その他製造 作成日:2009年7月1日_記事番号:T00016329

ヤマハのピアノ、7月で台湾生産を終了

 
 ヤマハブランドのピアノを台湾で製造する台湾山葉楽器製造が、7月末に40年の歴史に幕を閉じることとなった。不景気や市場の飽和に加え、台湾での生産コスト上昇を受けてヤマハ本社が採算が合わないと判断し、閉鎖を決定したという。桃園県龍潭郷の工場は閉鎖し、従業員はすべて解雇されるが、各地でのヤマハピアノの販売は継続し、ヤマハ音楽教室を展開する功学社山葉楽器がメンテナンスなどのサービスを引き継ぐ。1日付聯合報が伝えた。

 台湾山葉楽器は1969年に日本本社が6割を出資して創業した。これまで28万台のピアノを販売、ピーク時にはアップライトピアノが月産1万台となっていたが、最近では月1,000台まで減っていた。

 最後に製造されるピアノ2台は、記念モデル「YM40型」として、地元の潜龍国民小学と石門国民小学に寄付される。

 同社の生産終了後は、河合楽器製作所のカワイピアノを製造する東和楽器木業が唯一のピアノメーカーとなる。同社も市場縮小を受け、桃園県大渓鎮の工場を音楽体験館に改装し、観光スポットとして開放している。