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陳前総統に「罪認めろ」、夫人の態度一変


ニュース 政治 作成日:2009年7月2日_記事番号:T00016340

陳前総統に「罪認めろ」、夫人の態度一変

 
 陳水扁前総統一家によるマネーロンダリング(資金洗浄)など一連の事件で、呉淑珍夫人が6月4日に収監中の陳前総統に手紙を送り、起訴事実を認めるよう迫っていたことが明らかになった。
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先月29日、出廷するため台北地方法院を訪れた呉淑珍被告(中央社)
 
 1日発売の週刊誌「壱週刊」によると、呉夫人は手紙で陳前総統を「自分だけ烈士になろうとして、家族を巻き込まないでほしい」などと責め立てたという。陳前総統は刑事責任を家族に転嫁する姿勢で一貫しており、呉夫人も法廷で「すべてはわたしがやったこと」などと証言していたが、態度を一変させたことになる。

 呉夫人の態度を変えた背景には、陳前総統が起訴事実を認めないばかりに、長女の陳幸妤さんに出境禁止処分が下されるなど、子供たちに累が及んでいるとの思いがあるとみられる。

 台湾大学の張麟徴教授(政治学)は「呉夫人は自分がすべての罪をかぶれば家族は難を逃れると考えていたのだろうが、事件がこれほど拡大して陳前総統も収監されて現在のような状況に至れば、子供を守るために策を講じるのは当然ではないか」と指摘した。