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6月新車販売、今年初のプラス成長


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2009年7月2日_記事番号:T00016365

6月新車販売、今年初のプラス成長

 
 6月の新車登録台数は、この17カ月で最高の2万6,000台余りに達し、今年初めて前年比プラス成長に転じた。自動車や住宅など大きな買い物には縁起が悪いとされる旧暦7月「鬼月」(今年は8月20日~9月18日)を前に、各社が前倒しで夏期の販売促進キャンペーンを実施したことが奏功した。7月は工場稼働時間を全面的に拡大し、週末の休み返上で需要増に応じる構えだ。2日付工商時報が報じた。
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今月22日にトヨタのハイブリッド車、3代目「プリウス」が台湾で発売される。下半期の自動車市場の刺激剤となりそうだ(中央社)

 交通部数拠所の統計によると、6月の新車登録台数は、前月比43.5%増、前年同月比25.8%増の2万6,150台だった。1~6月の新車登録台数は12万1台で、前年比9.3%減と、1~5月の15.9%減から減少幅を大きく縮小させた。

 トヨタの台湾総代理、和泰汽車は、各社の販促キャンペーンが消費者の買い替え意欲を刺激し、6月最終日に4,000台以上の新車登録があったと指摘した。ただ7月の新車登録台数は2万4,000~2万5,000台となり、6月の勢いは続かないと予想している。

 三菱自動車を扱う中華汽車工業も、6月は各社の販売台数が予測を上回ったものの、車種によっては欠品状態に陥っており、在庫量が乏しい部品の輸入には時間がかかるとみられることから、7月の市場規模は2万2,000~2万3,000台まで縮小するとみている。
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下半期を楽観、通年25万台も

 中華汽車は自社の販売台数については6月の3,600~3,700台から、7月は4,000台まで拡大すると見込み、生産ラインの従業員に平日は1~2時間の残業、週末は休暇返上をさせて臨む。

 フォード車生産・販売の福特六和汽車も7月は最低1回、週末出勤を実施する。トヨタ車製造の国瑞汽車も、桃園県の中レキ工場(レキはつちへんに歴)、観音工場で1日当たり30分~2時間の残業を実施するほか、最低2回の週末出勤で生産台数を拡大する構えだ。

 大部分のメーカーは、下半期は市場の好転が期待できるとみており、通年の新車登録台数は25万台規模に上るとの楽観予測も出ている。

【表】