ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

「チャイワン」、日系企業に利点も=伊藤みずほ総研主任研究員


ニュース その他分野 作成日:2009年7月3日_記事番号:T00016370

「チャイワン」、日系企業に利点も=伊藤みずほ総研主任研究員

 
 馬英九政権発足後の中台経済の緊密化で、中国と台湾の産業連合を意味する「チャイワン(Chaiwan)」という新語が出現しており、韓国では「『チャイワン』は日本や韓国にとって脅威」という見方が出ている。みずほ総合研究所アジア調査部の伊藤信吾主任研究員は2日東京で行った講演でこれに関連して、「中国が両岸経済枠組協議(ECFA)を通じて台湾企業に優遇措置を与えた場合、提携する日系企業にとってメリットがある」と語り、中台の経済関係緊密化は日台の企業連携にとりプラス面もあるという見方を示した。

 伊藤主任研究員は、日系企業は台湾企業とのアライアンスで中国でビジネスを展開するパターンが韓国企業に比べて多く、中台経済の緊密化によって得られる利点は韓国よりも多いと語った。

 一方、最近の課題として、中国市場は縄張り争いが激しくなっており、日系企業が台湾企業と提携して中国に進出する場合、十分な事業計画を準備しておかなければ双方の間で問題が起きる可能性があると指摘した。

 伊藤主任研究員は本紙で、台湾経済および中台経済関係の現状を分析するコラム「台湾経済 潮流を読む」を連載しており、好評を得ている。