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中国のカード市場、20%を台湾系銀行に【表】


ニュース 金融 作成日:2009年7月3日_記事番号:T00016382

中国のカード市場、20%を台湾系銀行に【表】

 
 中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の劉明康主席は2日、台湾側の立法委員などで構成する視察団と会談した席上、中国のクレジットカード市場で台湾資本の銀行が20%のシェアを獲得できるように調整を図る考えを表明した。3日付工商時報が伝えた。
 
 劉主席は「中国のクレジットカード市場に占める外資系銀行の割合は現在32%だが、今後はそれを10%まで調整し、残る22%を台湾の金融機関に留保したい」と述べた。劉主席の発言は、中台間で金融監督に関する覚書(MOU)が結ばれた後、台湾の金融機関を他の外資系金融機関よりも優遇していく姿勢を改めて示したものだ。
 
 劉主席は「台湾の銀行への門戸開放を個人的に強く主張する。両岸(中台)はともに中国人なのに、なぜ外国人にもうけさせる必要があるのか」とも述べ、逆に台湾側が中国の金融機関に対する市場開放措置を取ることにも期待感を示した。
 
 中国人民銀行の統計によれば、今年第1四半期の中国全土のクレジットカード決済額は前年同期比48.2%増の1兆2,220億人民元(約17兆1,000億元)で、既に10人に1人のクレジットカードが普及している。このため、台湾のクレジットカード市場が飽和状態となる中、中国市場は台湾系銀行にとって非常に有望な市場となる。