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高雄ワールドゲームズ不人気、チケット半分が売れ残り


ニュース 社会 作成日:2009年7月6日_記事番号:T00016398

高雄ワールドゲームズ不人気、チケット半分が売れ残り

 
 五輪で採用されていない競技の国際大会、「第8回ワールドゲームズ(7月16~26日)」の高雄大会開催まであと10日。ところが4月1日から発売されている観戦チケットが、まだ半分も売れ残っているという。

 7月5日現在でチケットが完売しているのは全31種目中、▽カヌー▽ドラゴンボート▽ライフセービング▽女子綱引き──など9種目と開会式のみ。閉会式のチケットは3分の1に当たる約7,000枚が売れ残っている状態だ。

 チケット料金は、最低75台湾元(フライングディスクのBエリア2階席)から最高5,000元(ダンススポーツの円卓席)。開幕式と閉幕式は、A席750元、B席400元、C席200元だ。ちなみに、2001年(開催地は秋田)と05年(同ドイツ)のチケット販売率は7割以上だった。

 高雄市にとって、今回のワールドゲームズは過去最大規模の国際競技大会。そこで市は、学校や警察など各方面にチケットの販売促進を呼び掛けた。

 これに対し十全国小(小学校)では、児童に対して観戦チケット半券1枚につき、奨励カード1枚を与え、新学期に「芸術・人文」、「健康・体育」の科目の成績を2点プラスするという奇策を打ち出した。

 ところが、お金で点数を買うような学校側のやり方に父兄から批判が続出。親がチケットを買うお金がなかったり、観戦に連れて行けなかった子供はどうする、という父兄からの猛反発を受け、学校側は5日「7月31日の夏休み登校日に修正を検討する」と発表する羽目に。

 高雄市教育局は、「父兄や生徒にチケット購入を強要してはならないと再三指導している」と強調した上で、「学校がワールドゲームズに協力的なのはよいことだが、夏休みの宿題に取り上げるなどやり方はいろいろある」とコメントしている。

 目下、最終準備段階に入った高雄市では、5日から市民を動員した大掃除を開始するほどの熱の入れようだが、市の威信をかけたこの大会、果たして成功裡に終わるだろうか。