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内湖の百貨店、MRT開通で大盛況


ニュース 商業・サービス 作成日:2009年7月6日_記事番号:T00016426

内湖の百貨店、MRT開通で大盛況


 台北の都市交通システム(MRT)内湖線が週末の4日開通し、大勢の人が乗車を体験しようと足を運んだ。これにより内湖区の百貨店は同日の来店者数が、剣南路駅そばのショッピングモール、美麗華百楽園(ミラマー・エンターテイメント・パーク)で2004年のオープン時(15万人)に次ぐ約14万人、内湖駅前の日湖生活百貨(元・徳安百貨)でも開通前の45~50%増となる約4万人を記録した。両百貨店は今週開通セールを実施しており、来客数を維持したい考えだ。6日付経済日報などが報じた。
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 内湖線初日から3日間は、悠遊カード利用の場合、運賃を5割引としたことなどから、初日は予想の5万人を大きく上回る延べ9万6,000人以上、2日目も延べ9万人が乗車を体験した。人出が大幅に増加したことから、周辺の百貨店、量販店、ホテルなどでは開通前の週に比べ売上高が全体で約20%増えたとみられる。

美麗華、前年比5割以上の増収

 4日、開通を祝い5台湾元でホテル宿泊券などを販売するキャンペーンを行った美麗華では、昨年同期比約50%増となる3,200万台湾元(約9,300万円)の売上高をたたき出した。婦人服、婦人靴、化粧品コーナーは前年比30%増、軽食・美食街は同50%増となったという。5日も前年比60~70%増と初日以上の業績を記録した。美麗華では6日から婦人靴、化粧品平均5割引、家電、子ども服の5~6割引セールを行い、オフシーズンに当たる7月の業績アップを狙う。

 一方日湖生活百貨も、開通初日の売上高が先週土曜日に比べ約30%増加し、特に2割引とした美食街では35%増となった。台北県の三峡鎮や土城市といった離れた地域からも少なからぬ消費者がMRTで同百貨店に来店したようだ。
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内湖線車両の狭さに対する懸念は開通前から上がっていた。スーツケースを持った乗客専用車両を設けるべきとの提案も出ている(YSN)
 
運行に問題点も

 内湖線は運行面では、予想を超える乗客が集まったことで問題も発生した。

 松山空港駅から乗車した中国で働くビジネスマンの王さん一家4人は、スーツケース5個、ベビーカー1台を携えて内湖線に向かったが、「空港から3回エレベーターを乗り換えてやっとホームにたどり着いたが、狭くて乗れずタクシーで帰るしかなかった」と憤った。また多くの乗客から、「ドアが閉まるのが早すぎる。乗車に間に合わない」との不満も多く聞かれた。

 4日は大勢の人が乗車に訪れたため、忠孝復興駅では、乗車まで約30分かかるという大混雑が発生した。

 開通後初の平日となる6日は通勤ラッシュが予想されたため、7時45分~9時のピーク時は90秒に1便に増便して対応した。