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頂新集団、101ビルの筆頭株主に


ニュース 建設 作成日:2009年7月7日_記事番号:T00016444

頂新集団、101ビルの筆頭株主に

 
 中華開発金融控股は6日、子会社の中華開発工業銀行が台北金融大楼(台北101ビル)の株式19.55%を頂新集団傘下の頂基開発に譲渡すると発表した。譲渡額は37億3,500万台湾元(約108億円)。これにより、頂新集団は台北101ビルの筆頭株主となった。7日付工商時報が伝えた。

 経営難に苦しんでいた台北101ビルは、展望台を訪れる中国人観光客が増加したことなどから、4月に初の単月黒字を計上するなど経営が改善している。

 頂新集団は台湾系の中国食品大手で、即席めん「康師傅」などで知られる。最近は中台経済交流の活発化を受け、台湾へのUターン投資の機会を狙っていた。台北101ビルは今年下半期には中国企業の台湾進出に向け、北京、上海でテナント誘致説明会を開く予定で、頂新集団による株式取得はこれを見越した動きとみられる。

 中華開発工銀は台北101ビルに約42億元を投資し、当初は30億4,600万元の含み損を計上していたが、今回の売却で投資損失を最低限に抑えた。