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中鋼のベトナム薄板工場、台プラが5%出資か


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2009年7月7日_記事番号:T00016447

中鋼のベトナム薄板工場、台プラが5%出資か

 
 7日付経済日報によると、中国鋼鉄(CSC)が、住友金属工業と合弁で進めるベトナム南部バリアブンタウ省での薄板工場建設計画について、10%出資を予定していた鉄筋大手、豊興鋼鉄が同計画からの撤退を決めたことを受け、台塑集団(台湾プラスチックグループ)が5%を出資することになるもようだ。2社の鉄鋼事業での提携は初めてのケース。なお、出資額の残り5%は住友金属が引き受けるとみられる。

 同合弁工場の総投資額は11億5,000万米ドル、出資比率は中鋼が51%、住友金属が30%などとなっている。豊興鋼鉄は金融危機後の鉄鋼価格の大幅下落で、この投資計画に関し株主の反発を招いたほか、10億台湾元(約29億円)を超える投資はリスクが大きいとして、3週間前の董事会で撤退を決めたという。

 これを受け中鋼が台プラに接触し、台プラが出資を行うことで合意したもようだ。台プラは「同じく海外で事業展開する台湾企業として、協力すべきだ」との考えを示したという。なお中鋼も、台プラグループがベトナム北中部ハティン省で進める大型製鉄所建設計画に協力する意向を示しており、緊密な提携関係が築かれるものとみられる。