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長栄海運、老朽船舶の退役計画始動【表】


ニュース 運輸 作成日:2009年7月8日_記事番号:T00016460

長栄海運、老朽船舶の退役計画始動【表】

 
 長栄集団(エバーグリーン・グループ)の張栄発総裁はこのほど、日本の業界紙「海事プレス」の取材に応じ、長栄海運(エバーグリーン・マリン)が今年から老朽船舶の大規模な退役計画に着手することを明らかにした。8日付経済日報が伝えた。
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 それによると、長栄海運は老朽化した船舶とリースバック契約が切れる船舶31隻を引退させる方針だ。対象船舶は1983年から88年に建造されたもので、同社が保有する船舶の6分の1に相当する。

 ただ、張総裁は「船会社は過去数年、先を考えずに船舶を発注し、貨物船のサイズも1万TEUへの大型化したが、世界的な不況で海運各社はかつてない苦境に立たされている」と指摘し、現時点で新たな船舶を発注する考えはないと説明した。今後は建造価格の推移を見守りながら、発注時期を調整していく構えだ。

 張総裁は今年の市場見通しについて、「厳しい1年になる。上半期に赤字を計上しており、下半期にいかにばん回するかが最優先だ。対策には船舶の減速による燃料節約、各社共同による船舶数削減、輸送能力の削減と運賃値上げ、輸送能力の相互リースなどが含まれる」と述べた。