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台塑石化、製油量削減を検討か


ニュース 石油・化学 作成日:2009年7月9日_記事番号:T00016496

台塑石化、製油量削減を検討か

 
 台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)は、アジアでの生産過剰によるガソリンやディーゼル油の精製マージン低迷を受け、製油量の削減を検討しているもようだ。現時点では稼働率9割を維持しているが、輸出で損失を出す状況を避けるためにも、今週内に製油量削減の是非について結論を出すとみられる。9日付経済日報が伝えた。

 シンガポール石油製品取引価格に基づくと、6月の精製マージンは、ガソリンで1バレル当たり5.5米ドルと前月比27%下落し、ガソリン・ディーゼル油を合わせたマージンは過去5年で最低水準となっている。台塑石化は現在、精製マージンがガソリンで20米ドル、ディーゼル油で40数米ドルにまで跳ね上がった昨年に比べ、輸出で得られる利益が7~8割減少しているという。

 一方、台湾中油は既に製油の稼働率を7割までに抑え、ガソリン輸出も3割以上削減しているもようだ。中油の幹部によると、原油からガソリン・ディーゼル油への精製コストは1バレル当たり5米ドル以上だが、現在の精製マージンは6米ドルにも満たず、利益は1米ドル以下となっている。