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「力晶はDRAM撤退も」=UBS証券


ニュース 電子 作成日:2009年7月9日_記事番号:T00016508

「力晶はDRAM撤退も」=UBS証券

 
 資金繰り悪化で社債償還問題に見舞われたDRAM大手の力晶半導体(PSC)が、DRAM業界から撤退する可能性があるとの見方をUBS証券(瑞銀証券)が8日示した。これに対し力晶の譚仲民副総経理は、同社が豊富な標準型DRAM生産能力を有する点を強調、またニッチ製品などの受託生産業務も好調だとして、「現時点で撤退はあり得ない」と否定した。9日付経済日報が報じた。

 UBS証券は、力晶は第2四半期に資金不足が深刻化し、市場シェアも縮小したと指摘。年内に同社が返済しなければならない債務は100億台湾元(約285億円)に上り、これを乗り切るには100億元分の新株発行しか方法が残されていないとした上で、力晶は来年第1四半期に純資産がマイナスに陥ると予測した。

 力晶の12インチウエハー工場における標準型DRAM生産能力は台湾最大で、月産能力は10万枚を超える。半導体チップのオンライン取引を仲介する集邦科技(DRAMエクスチェンジ)の統計によると、第1四半期の自社ブランドのメモリーの世界市場における売上シェアは2.9%で8位だった。